2018/06/24 01:16 .

(26)怒りと祈り、『トム・ジョウンズ』とサマセット・モーム

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怒り心頭でアレ呼ばわり。
次期領主の自分をふって、あのチャラい男に惚れるなんて。


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そんなに悪い人ではないと思うんです。
もう許してあげてくださいと、彼女は言う。






『トム・ジョウンズ』は、表題主人公が出てくる18世紀の小説で、
『高慢と偏見』の悪役、ウィッカムさんのモデルになったみたい。
気になったのでちょこっと名前を借りてみる。


女好きで陽気な放蕩者の主人公で、
ダーシーさん的陰気で生真面目な存在(領主の甥)に、
屋敷を追い出されるところから冒険が始まるらしい。


小説は、市内図書館にはないし、絶版でプレミアついて入手しづらさそう。
読むのも長そうなんで断念したけど、
『月と6ペンス』のモームが、
『世界10大小説』という18-19世紀小説10選の紹介文を書いていて、
筆頭にこの小説。それを読んだ。


美丈夫でモテまくり、酒を呑むとすぐ女の子に手を出しちゃう、
金は、困っている人にすぐあげちゃったりして、
侠気ありだけど、借金しまくり踏み倒しまくりな放蕩者な主人公は、
庶民人気はスゴクあったみたい。
そんでこの辺は作者ヘンリー・フィールディングの人生や性格とほぼ一緒らしいwww。


要するに、18世紀的娯楽小説。
でも、上流階級や知識人の人々は下品で不道徳すぎるって嫌っていて、
社会道徳観念を崩すからと悪書扱いにもなった。


それだけヒットしたって事は、18世紀当時は面白いと読まれ、必要とされていたんですよ、
って感じのモームの解説は結構面白い。


で、今、その本が消え去ろうとしてるって事は、
そんな倫理感の主人公が賛美される本なんて、
18-19世紀以上にもう時代的に許されない、必要とされてないよって事なんだろうね。
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