2016/12/16 11:27 .

ヌーベル・エロイーズ2巻(2部-3部)の感想

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上の絵は2巻の表紙イラストで、なんかカッコイイから描いてみて、
先月アップしたヤツ。再スキャン。ここのシーンを先週読んだ。

ちょっとグッと来たというか、唖然としたというか…。
なるべく短く語ってみる…。


これから読む人は、ネ・・・ネタバレ注意 (苦笑)。





病の床で夢を見たジュリ…。

ルソーp239ジュリ熱病

こんなに錯乱した夢ばかりみているわたしは頭がおかしいんだわ、憐れんでくださいな、と
従姉妹のクレール …今は結婚してドルブ夫人 に、ふと漏らす。

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青ざめるクレール。



もちろん、サン・プルーは来ていた。
パリからスイスのジュリちゃん宅に、何百キロもすっ飛んできて、
でも、会わない約束をしたし、殺されちゃうから、お父さんはもちろん、
家の使用人にも町の人にも誰にも見つからないように、
夜中にそっと、ドルブ氏のところへ…。

彼は木の葉のように震えていた。

ドルブ夫人(クレール)は、ジュリに会わせる決意をする。
サン・プルーが去ってからジュリは、精神的動揺が大きくて日常生活に支障をきたしてる。
互いに忘れなさい。彼女の幸せを考えるなら、もう手紙も出さないで、未練がましいのよ!
って、怒ってたのに。

サン・プルーがひざまずいて、ジュリの手にキスをすると、
意識のないジュリが彼の方に寄り添おうとする。
クレールは急いでサン・プルーを引き離し、彼を再び追放する。
ジュリはそれから奇跡的に回復。あれは夢だと思っている…。
クレールも聞かれたら夢だと誤魔化すつもりだった。




最初に出会った時から6年。サン・プルーは25歳になってる。
恋をして幸せそうに逢引してたのは3ヶ月~2年くらい?
追放されて、もう3年以上経つ。内緒の手紙のやりとりだけが、二人を繋いでる。
喜びに胸を弾ませたり…!手紙の内容に嘆いたり、他の恋人が羨ましくなったり…。

病弱な母は、娘の幸せを願いつつ亡くなって、
頑固な父はすっかり気が弱くなり、時折涙を見せる。

ちょうど、アニメのジャル父みたいにさ。
『わたしはお前に幸せになって欲しいのだ』って泣く。

ジュリちゃんがお父さんの決めた相手と結婚するかもしれない、
話を聞いて、サン・プルーは絶望する。


うーん、でもわたしは、友人のクレールちゃん&エドワード卿の意見に同感なので、
すっぱり別れてもいいんじゃないの?とか思ったりしてる。
だって、何も変わらないんだもの。特にジュリ。
好きだ好きだ言ってるけど結婚する気ないでしょ。

サン・プルー待ってるのに。


…と思ってたら、大人しく従順なジュリが、ついに父に反論した!

おぉ、ついに家出してサン・プルーンたんのところに、駆け落ち婚か!(≧▽≦)
高潔な徳や、神よりも、禁じられた恋人への愛を選び、世を忍ぶ決意、
蛮勇かもしれないけど、勇気を出すのか!!!!!



でもその日に病に倒れた。



病は……、





天然痘だ!!!!!!!(@_@)






ルイ15世の命を奪った病気!!
ベルばら1巻で、怖くて絶対開けないページのとこ!






サン・プルーの無数のキスは、
ジュリを失うなら死ぬって言ってた彼の自殺方法なんだ!!





わー!!!キャー!!!!(@_@)



『彼は発病しました』
『愛の種痘は成功したのです』

クレールちゃん、そのコメントはオカシイよ!!











狂ってますですねーーー。







ちょっと他の掲示板でヒント貰ったんだけど、ベルばら原作振り返ってみると、
ヌーベル・エロイーズの感想が突然出てきて、なんだろう、って思うんだけど、
登場人物4人の感想は、

ジェロさは、『他愛もない恋愛小説』
オスカル 『以前読んだ時はなんとも思わなかったのに、涙が止まらないのだよ』
アラン 『生きてる事がバカバカしくなるよな』
アンドレ『結ばれないならいっそ死後の世界で…』 (ワインに毒入れてみる)


まぁ、こんな感じだったと思うんだけど、確かにこの本って、
あらすじだけなら、『他愛もない恋愛小説』。


二人の気持ちが強くても、世の中変えようとしなければ結ばれない、
あるいは変えようとしても変えられない束縛の強い社会に絶望すると、
もう変えようとすること自体が『バカバカしい』。
フィクションでも変えられないんだなって、無力さの確認。


オスカル様は…、泣きながら笑ってるので、
どちらかというと悲恋に同情したり共感してるのではなくて、
恋愛って宮廷見てるとなんかスゴイ汚いものように見えてたけど、
とてもシアワセそうでキラキラしてて眩しい、眩しくて涙が出る、
シアワセな高揚感は一瞬だけど、
自分にそんな時がないのが残念だけど…、みたいな、
そんな感じかな、と、自分は思ってみる。

今までなかったけど、これからあるとしたら、
誰と紡いでいくのだろう?と自覚して、
アンドレを見る目が、熱っぽくなっていくのかもしれない。


毒ワインのアンドレは、自分なりに解決方法を探して実行してみるという。
ルソーの忠実なしもべ。(;´Д`)ルソーは誘導してくるからね!
不幸になっていく二人を示して、助けられない友人を描いて、
君ならどうするどうする??って言ってくるからね!
人の意見を素直に聞く人は危ないよ!






さて、発病し、ジュリちゃんから貰った病気で死ねて嬉しいサン・プルー、
エドワード卿の看病で、不幸にも生還しちゃった。

教会が自殺を禁じてるけど、それはオカシイ、
神は禁じていない、聖書に一言も記されていない!
自殺(殉教?)した聖人はたくさんいる!!
生きて魂を腐らせるのではなくて、雄々しく死ぬことで永遠に輝くのです!
とか極論言いだす。

自殺禁止の社会で、この辺の葛藤というか、抑止力が外されると、
一度は死んでみたくなるのかもね。
だって、この時のサン・プルーの演説聞いてると、
死後の世界の方が輝いて見えるんだもの!!

まぁ、アンドレは自分で気づいて良かったセーフだけど、
サン・プルーは友人のエドワード卿に止められる。


『死んでしまい給え!』


止め方はこれ。(;´Д`) 極論には極論!!


『死に給え!兇暴なくせに、意気地のない若者よ!

しかし、死ぬときに心得ておきたまえ。
君を大切に思っていた友の心の中に、一生残る悩みを植え付けていくのだ!!』





『君が夕方にならぬうちに一日の仕事をしたのなら、その後の時間は休むが良い。
それは構わない。しかし、君は一体何の仕事をしたというのか。

言いたまえ!!
一体、何の仕事をしたというのか!!

”わたしは淑徳ある娘を誘惑しました”
”一人の友を悲嘆にくれさせています”

情けない男だ!
君が人生でしたことはこれだけだ。

せめて昔の率直さを取り戻し、詭弁をつかわず正直に、
心の内を君の友に言ったらどうなんだ!!』




この、『淑徳ある娘を誘惑』がずっと分からなかったんだけど、
恋愛自体が悪いのかい?と思ってたら、
サン・プルーは追放中で知らなかった事実を、
最後の手紙で突然、告白してくるジュリちゃん。

お腹の形が変わった頃に、『愛の結晶』を『失って』…。


何ぃぃ????(;゚д゚)
どういうことなの!!!????いつ!!?????どっ、どこで???

あ、これか!
1巻後半、ツラいツライ言ってたサン・プル―が、
突然ニコニコして人生素晴らしい!的な語りがあるとこ!
無邪気な無邪気なサン・プルー!!

読み取れないのはわたしのカンが鈍いのか、恋愛方向に疎いからなのか!?

そりゃぁ、ジュリちゃんは不逞の娘としての屈辱と身体の不調から精神不安定にもなるし、
クレール嬢は激怒するし、お父さんは殺してやる騒ぎになるわ。


そりゃぁ原作アンドレもビビって未遂で止まる。(あ、違う?)
だってこの娘、めちゃくちゃ傷ついてるんだもの。

ジャルパパはアンドレの事、どんなことがあっても殺さなさそう気がするんだけど、
『旦那さまに殺されてもいい!』って自分からサラって言っちゃうのは、
前例を知ってないと言えない気がするんだけど、
実例が身近にいたのか、人から聞いたのか、この本のせいか!?
あ、深読みし過ぎ?なんでも深読みしちゃうよ!!(;´Д`)




わたしの愛はあなたのもの、一生あなたを愛します、
ですが、精神の安定を得るために、お父さまの為、
お父さまの命を助けた、今は不幸になってしまった求婚者の方のために、
激しい恋愛ではなくて、心穏やかな結婚をします…。さようなら。


ジュリ嬢はもういない。ヴォルマール夫人となった。


サン・プルーは、エドワード卿に説得されて、
工員として世界一周の船に乗る…。3年は帰れない。さらばヨーロッパ!

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え!?・・・・・サン・プルーたんとジュリちゃんってデキてたってこと?
だとしたら、それは合意の上でのことなの?それか襲い掛かった?ブラビッったのか~~~!?
答えろーーーアンドレ~~~~!!!おまえの教祖様なんじゃろ、ルソー氏は!!!

もぅ、先生のコメント読んでヌーベル・エロイーズ読んだ気になってる私のメンタル面にも配慮して♪
濡れ場的なコトは絶対に見逃さないでくれっっ・・・!!!

しかし、2人とも天然痘から生還とか、生命力自体は凄くあるね。

当時はラブコメとかってなかったのかね・・・?
メグ・ライアン的なひと、居なかったの・・・?

恋愛は拾ったもん勝ち!タイミングが何よりも大切なのに、切ないね。。。

*あの、フランス語版DVDの付録本から椅子のページをコピーしたんだ。
送りましょうかね!?お暇な時に住所メールして貰えれば年内にビュ~ンと行くよ☆彡
おぎゃー、そっち方向に意識が向かなかったよ!!ブラビッてはいないよ!!
ジュリちゃんがね、じゃぁたまには二人っきりで会いましょ♪今日は両親がいないからって誘って、ジュリちゃん自身は夜通しおしゃべりするつもりで、チューとハグはなかなか会えないけど我慢している彼へのご褒美♪ぐらいの気持ちだったのかも。
サン・プルーの口調はなんか清々しい感じになって、私の妻よ!妹よ!とか言ってたな。妹って何?(´・ω・) 

その後のジュリの感想パートはないんだけど、別に後悔もしてなくて、むしろ強く逞しくなってる。恋人追放された後、いろんなものと彼女なりに戦って、愛の結晶を失ったあたりで壊れちゃう感じかな。

壊れちゃった後は、家族に助けてもらいながら過ごして、親切にされるたびに町の人に立派な娘と言われる度に『不逞の娘』『わたしは破滅したのです』というエンドレス否定回路に。ゴメン、お父さん怖くて家を出る勇気もない臆病な娘!って誤解してたよ!

でも、アニばらでフラれた直後にオスカル様がフェルに『神よ、彼に喜びの愛を』とか、原作でブラビられたのに直後に、アンドレの目を心配したり、なんかこの人スゲー、理解できん、と思ってたけど、ルソーの登場人物はみんなこんな感じで、悪人いなくて、相手の幸せになるよう一生懸命気を回しまくってるのに、みんな不幸になっていくという、善意の蟻地獄♪

ラブコメ…つーか、新エロイーズの元になった、エロイーズちゃん(実在)の恋愛もすさまじいよ!お父さんが激怒して、相手の男が…、ちょ、ちょ…、いや、怖くて言えません。股間がキューっとなる。ないけど。wikiでも見てください。