2016/10/31 15:15 .

眠れぬ夜を…~新エロイーズ、1巻感想。

ヌーベル・エロイーズの1巻、先週読了。



二人は、わっ、別れたよ・・・…!!!!(゚△゚;ノ)ノ




(。Д゚; 三 ;゚Д゚)







ジュリは新しいエロイーズちゃん、の感想続き。
別れた理由が、まさかここで…って感じ。

ヌーベル・エロイーズ、
貴族と平民の身分差で結婚できなかった可哀想な恋人の話、
みたいな前情報はあったけど、これが身分の壁…?

想像してたのと違う。混乱状態です。


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ちょっとまとめると、旧家の一人娘ジュリさんと、家庭教師のサン・プルー君。
相思相愛の仲ですが、少し温度差がある。


サン・プルー君が考えることは、昼も夜もジュリさんの事ばっかり。
一人暮らしで家族もいないし、いつも全力でジュリさんジュリさん!

ジュリさんの方は、お屋敷に家族と住んでる。
父、母、従姉妹で親友のクレール、貴族なので使用人もいる。
兄は優秀だったが亡くなって、この家族に影を落とす。



ジュリ嬢は、学級委員長タイプだね。
名家の娘として、与えられた役割はきっちりこなす。

手紙でも愛を語るというよりは、説教モードのジュリちゃん。

「落ち着いて下さい、
 今はお互いの魂を高め合う時期です、
 そしていつかきっと、結婚しましょう…」

…みたいな。聡明でクールな印象。


でもね、実はふっと気を抜くとね、ジュリちゃん死にそうになるのです。
突然高熱が出たりして。

正義感、倫理観、貞操観、何もかも高い理想を目指して、我慢強いみたいだし、
自分ちで泣こうとしても、家族や使用人の前では絶対取り乱さない。
感情は、外に出さない。
だから情熱が高まると、周囲にバレないよう自制力の方もパワー要るのか、
そんで発熱、高熱…、数日以内に死ぬでしょうと、心配されること数回…。

何をそんなに恐れているのだろうと考えると、
サン・プルーが娘をたぶらかす悪い男、と噂になること。
彼を家庭教師として勧めた母は責められるだろうし、
お父様は恥をおかきになるだろう。

両親を悲しませる事、それがジュリには耐えがたい。
不在がちで不機嫌、息子を亡くし、今では娘だけを愛する父。
体も心も弱く、何もできない母。


「一人の恋人だけのことを考えるならばわたくしは、
 親を忘れた親不孝な娘になってしまいます。
 そんな『人でなし』なわたくしを、
 あなたは愛せますか?」



「お互い落ち着く為に会うのを少なくしましょう」



そんなジュリ嬢の手紙に、サン・プルー君が例の如く、うぉうぉ言いながら返事書くんだけど、
『あなたがいなければ僕ぁ死んでるようなものです、もう死にます!!』 みたいな。

『ちょっと、ジュリは実際熱出して死にそうになってるんだから、
あんまり刺激しないで貰えます?』
と、ジュリの代わりに従姉妹のクレールちゃんから返事くる。

クレールちゃん、いい子。
つか、『あなたよりあたしの方があの娘を愛してるのよ。』みたいな、
これは同性愛告白にはならんのか。
この辺は言葉が日本語として強すぎるのか、文化の違いなのか比喩なのか、やや謎。


仕方なくサン・プルーはスイスに旅行に行って、
とりあえず、一旦離れて落ち着いてみる…。






落ち着いたよ!(*'▽')
そちらはどう??
いつもあなたを思ってます、大好きで~す♪








みたいな手紙を連発。
そうこう1年くらい離れてると、町のわずかな噂も消えて…。

こうして第一スキャンダルの危機は去ったのであった。


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その間にジュリちゃんは、何回も高熱出したりしながら、
サン・プルー君と名実ともに結婚できるように立ち回ってる感じ。

町で慈善行為も積極的、困った人には熱心に助言したり援助したり、
徳の高い娘としての評判を確立。
サン・プルー君も立派な青年としての評価を得られるよう尽力する。

おかげで町中の人が、サン・プルーさんって、高潔な素晴らしい人だね!
二人は仲がいいみたいだけど、素晴らしいお人柄の二人だから、
夫婦になったら、お家は栄えるでしょうね、みたいな。


ジュリちゃんやった!!


二人の力で、いろいろな人を幸せに!
可哀想な恋人を結婚させたり、いろんな人から、感謝と賞賛の嵐。

だけど、ジュリちゃんとの二人きりの逢瀬は、いつも後回しで機会がない。
『町の可哀想な人の為に心砕くのなら、あなたの恋人も憐れんでくださいよ』って、
サン・プルー君が時々ボヤいてる。

でもいずれ、みんなに認められ祝福されて結婚できますね!
おおむねいい感じ!


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1巻ハイライトはここであろう。ルソー節炸裂!!

イギリス貴族のエドワード卿が、ジュリちゃんを巡ってサン・プルーと決闘騒ぎのあと、
ジュリちゃんのお父さんに、二人の結婚を認めるよう説得するシーン。

「彼はわたしの大切な友人です。 誠実で、学もあり、品行方正、勇気もある。
 財産は今は無いけど、すぐに成功するでしょう。 
 結婚にお金が必要なら、自分の財産の半分を彼に渡してもいい。
 
 生まれで彼を侮辱するのはやめて下さい。
 あなたの大事にしている貴族の称号なんか、
 何百年前にいた偉大な男の子孫、というだけではありませんか?
 あなた方は、ご自分では一体、社会のために何を為したというのです!!」



よくわかんないけどスゴイこと言ってるぞ!!ルソー!
エドワード卿、ええやつじゃー。スカッとするぞ、ここ!
1760年代に、こんな見解する人が実際にいたとは思えないほどに!



…でも、ジュリ父は寝耳に水!大激怒!!
根回し上手なジュリちゃん、父の説得はサボってました!

名家の一人娘、馬の骨にはやれん!つって。
伝統ある我がフランス貴族は、歴史も格も違うのじゃぁぁ!!
たかがイギリス貴族風情に何が分かる!?

そういえば前半で、スイス、イギリス、フランス貴族の比較があって、
フランス貴族が一番鼻持ちならず、気取り屋でプライドが高い…って描写。
貴族-貴族でも格の差を言われちゃうともう、娘が選んだ男が貴族でも平民でも、
父にとってはその男が単に気に食わないから、って印象になる。

父は、ジュリちゃんと、今回の原因を作り娘をかばったママンを、
怒りのままひっぱたいて、ひっぱたいた事に対しては泣いて悔んだりするけれど、
それもこれもみんなあの男のせいだから、もう二度と会うことは許さないって。


静かなる父からは、名誉殺人も辞さずって匂いがプンプンするんだぜ!!!!!!


本気だわ!!!!!!あの人は殺される!!
青ざめた従姉妹のクレール嬢、裏でサン・プルーを説得、逃がします。

「ジュリちゃんと二度と会えないなんてイヤです!!ならば死を選びます!」
「あなたが死ぬと彼女も死んじゃうからダメです。生きてください!」


最後にお別れを…。できない。サン・プルーは黙って町を出る。
あの人は寂しそうでした……、というクレール嬢の手紙で1巻終わり。





さ…、寂しい…!!(´;д;`)
暑苦しいセリフを言わないサン・プルーなんて!!
直前までほわほわラブラブ祝福だったのに…。


あぁ、父がラスボスだったとは。
父とはどれだけ強いのか。わたしには想像もつかないよ…。


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こんなに色々あれやこれやすったもんだしたお話だったのか~(´゚д゚`)
知らないということは恐ろしいなあ・・・
それにしても・・・

そりゃないよ、父ちゃん!!( `ー´)ノシ☆
身分の壁じゃなくて、父の壁だったという。
読みながらずっと、町の人よりも先にお父さん攻略だよ、ジュリちゃん!と叫ぶ。

でもこのお父さん、この時代で、軍属もしてるし、決闘で殺った話とか出てくるし、
つか、男たちは決闘が大好きだ!!野蛮だ!!( ゚Д゚)

そんで全4巻!!!まだ1巻なんだよぉぉぉ!!!